大人のうつわ<UTSUWA>学。VOL.1

「器」に興味を持ったのは

洋服以外にも目が向くようになった

30歳を過ぎたくらいから。

 

出張先や旅行先でせっせと集め始めて

今では妻の分と合わせると

そこそこの物量になっています。

同じロットでもちょっとづつ柄が違ったり

もちろん一点モノの魅力だったり

一期一会的な出会いが

ものすごく「古着」を探す感覚に近くて

今でも良い出会いがあると

どうしても集めてしまいがち。

 

せっかくなので、僕が出会ってきた器たちを

この場所でちょっとづつ

ご紹介できればとおもいます。

 

まず記念すべき第一回目は

 

沖縄の「やちむん」から。

 

 

沖縄の方言で「焼き物」を表す言葉の「やちむん」。

やちむんの歴史は古く

その発祥はまだ沖縄が琉球王国だった

西暦1600年頃まで遡ります。

 

小さな島国でありながら

中国やタイとの交易や

九州・薩摩藩の支配下に入ったことにより

様々な地域から陶磁器や焼き物の技術が

持ち込まれて独自の文化に

発展していったと言われています。

 

 

 

様々な文化が混ざり合った

「チャンプルー文化」の醍醐味でしょうか

やちむんの柄は

どこの国とも言えない

独特の雰囲気に溢れています。

 

 

また、沖縄の大自然に

インスピレーションを受けたような

色使いや力強い絵柄も魅力のひとつです。

 

 

那覇の市街地から車でおよそ1時間。

県の真ん中ら辺に位置する

中頭郡・読谷村に

「やちむんの里」

という工芸村があります。

ここでは様々な陶芸家の窯元や工房があり

日々、やちむんの制作や販売をしてます。

(ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが)

 

我が家のやちむんも

ここで購入したものが多いです。

また、ここにある共同の「登り窯」は

とても大きくて沖縄の青い空に

よく映えます。

 

 

 

 

沖縄の自然に囲まれた小さな村で

 

 

 

 

 

様々な窯や工房を見ているだけでも

あっと言う間に時間が過ぎます。

 

 

 

沖縄のやちむんは、あくまで日々の生活に

根ざした実用的なもの。

厚みがあって丈夫で扱いやすく

そして値段もリーズナブルなものが多い。

また、和・洋・中とどんな料理にも

馴染みやすくて、普段使いしやすいのも魅力。

 

この

「使ってもらってなんぼ」っていう

親しみやすさだったり

「日々の生活に根ざす」っていう

マインドは

うちのブランドの思いにも

通じる部分があります。

 

ものづくりに携わる身として

この素朴で優しい「器」から

学ぶ事って、けっこうあったりします。

 

少し話が脱線しましたが

 

自分が真剣に選んだ、自分だけの「器」で

飯を食ったり

酒を飲んだり

コーヒーを啜ったり

 

大人になってから感じる

好きなものに囲まれた生活が

心を豊かにしてくれるということ。

 

自分というスタイルを持つことの楽しさ。

 

諸々のことが落ち着いて

再び自由な世の中になったら

またこの場所に行きたいと思います。

 

      BARNS OUTFITTERS Director 久保寺


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