
”日本の藍染と
型染め”の世界
日本の伝統文化ともいわれる”藍染”
や”型染め”と生活やファッションに
溶けこむことを知って頂きたい、
身近に感じてほしい。
そんな思いから産声をあげた企画。
【‐encounter AIZOME‐】
今回は、日本古来の藍染め(正藍染)
を行なう藍染師。
かぜつち模様工舎の南馬様にフォーカス。
南馬様(以下、南馬氏)が藍染の世界の
虜となった経緯から今後の展望を
語っていただいた。
”テキスタイルは
ヒトを幸せにする。”
Question:今の世界に飛び込んだ経緯とは?
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南馬氏:京都のファッション専門学校の
時にジーパンをキッチンハイターで
脱色したのを機に、京都の友禅工場
(化学染料と顔料と薬品を用いた
手捺染によるシルクスクリーン法と
様々な友禅の技法)に飛び込んだ
20歳が染のはじまりです。
その工場ではヨウジヤマモトや
イッセイミヤケ、ギャルソンや
ミナペルホネン、須藤玲子さんや
新井淳一さん、ヨーガンレールなどの
テキスタイルを手がける工場で
さまざまな美しい布を職人が
仕上げていく様子に感動をした3年半の
修行時代が「テキスタイル」で生きると
決心したタイミングです。
僕が感動を受けたように、
テキスタイルは人を幸せにできると
信じたのがその理由です。
それからたくさんの良い出会いを
頂いたことで自身のテキスタイルが
あるのだと思います。
まだまだ道半ばですが、
感動したあの頃の気持ちは
今も変わっていません。
Question:正藍染と藍染の違いって?
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南馬氏:藍染は世界中にあり、
国や場所、風土など環境や
考え方によって様々な方法があります。
その中でも正藍染は醗酵文化がある
日本独自の藍染で、室町時代から
続いてきたものです。
産業革命以降、大量生産の人造藍や
石灰などを用いた『還元』させて
染める藍染と区別するために
生まれた言葉です。
正藍染の特徴として
・遠赤外線効果
・抗菌効果
・防虫効果
・紫外線を防ぐ
などがあると言われています。
昔から藍染が必要とされてきたのは、
この効果効能が有るからです。
Question:普段、アイテムをどのように活用している?
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南馬氏:正藍型染布は手拭い生地を
使用しています。
長さが180cmありますので首に巻いたり、
カットして何か作ったりそのまま
壁掛けにしたり、様々な方法で
お使いいただけます。
この季節はボリュームを出して
ストールとしてお使いいただくのが
おすすめです。
Question:ご覧いただいている皆さまへ
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南馬氏:はじめまして。かぜつちです。
この度はpopupをご覧頂き
ありがとうございます。
忙しい年末。藍染の澄んだ色で心を休めて
いいお年を迎えられますように。