【PEOPLE】Brand Director Kubotera


BARNS OUTFITTERS
コレクションを紐解く

BARNS OUTFITTERSにおける世界観の基幹を創造する、ブランドディレクターである久保寺にフューチャー。「古き良きアメリカの乾いた空気感」を時代にあったニーズに紐づけ、様々なアプローチからプロダクトアウトしてきたディレクターが2020年AWコレクションから2021SSのコレクションについてを語った。


BARNS OUTFITTERS Brand Director
久保寺 宏明

-「お宝を探す」時の高揚感-

久保寺 今季のコレクション(2020AW)に関しては、これ以上になく「古着」というキーワードを紐解く作業からはじまりました。
今で言う「ヴィンテージブーム」を体験して肌で触れてきた世代の方々から、新しい価値観で古着を楽しんでいる世代の人でも「”今”この組み合わせもありなんだ」とか「やっぱり古着の世界観っていいよね」みたいな再確認ができる「きっかけ」のようなものをBARNSのフィルターを通して感じてもらえたらという想いが漠然とありました。

僕の頭の中にあったのは、アメリカ西海岸を中心とした「ROSE BOWL」なんかの「古着」を中心とした巨大なフリーマーケット。
いわゆる プレ値がつくようなビンテージウエアから「?」のようなジャンク品の数々まで人々の、ものすごいエネルギーと物量が交錯する中で、自分だけの「お宝を探す」時の高揚感だったり出会いみたいなものをコレクションに落としていきたいと思いました。

市場評価的にはイマイチだったり マイナーなブランドだったり よくわからないデザインの中に「なんか気になるポイント」や「ツボ」みたいなものを発見した時のうれしさや、いくつになっても止められない、古着をディグるときの楽しさやワクワク感を
<Treasure Hunting=宝探し>というテーマとして掲げました。

また、デザイナーたちとのミーティングでは、自分達が過去に来ていた古着を引っ張り出してきたり、分析したりと歴史や思い出(笑)を紐解く様な感覚で今回のアイテムにおけるデザインソースにしていったのです。もちろん、実用的な部分での「古着との親和性」みたいなものも意識しています。
古着との相性を考えながら、サイズ感や縫製、耐久性など、服としての基本的なクオリティーをしっかり保持する」ことにも注力しました。やっぱり一番大事なところですからね。

また、今回のルックではBARNSスタッフ私物の古着とコーディネートを組んでみました。
アメカジの王道的なアイテムとも組み合わせいるので、
「あ、この古着なら自分も持ってる!」みたいな発見もあるはず。
ぜひ、ご自身の自慢の〈古着=逸品>とコーディネートして頂けたらうれしいです。

-2021SS <MINT CONDITION>-

来年のSSコレクションでは、古着からインスパイヤーされた「TREASURE HUNTING 」をさらに深堀りしたものになります。

テーマはズバリ「MINT CONDITION」

これは、古着業界で「とても状態が良いモノ」を表す言葉です。ビンテージウェアのようなこなれた雰囲気をベースにしたBARNSの世界観の中で、どこかちゃんとしている「大人が着られる一枚」をさらに精度を上げてプロダクトアウトするために、最後の加工や洗い込みに対し「MINT CONDITION」を丁度狙ったようなフィニッシュを心がけてみました。

春夏のコーディネートは、身に纏うアイテムの絶対数が減り、どうしてもひとつひとつのアイテムでイメージが決まってしまう度合いが大きくなる。

さらに秋冬よりもカジュアルに見えがち。なので、例えT-shirt一枚のコーディネートであっても、「ちゃんとしている」感を演出できるようなアイテムをこのテーマのもとに展開してみました。

肩肘を貼るわけでもなく、最初から愛着が持てるような程よいこなれ感と、末永く着られる為のクオリティからみた安心感など、BARNSの真骨頂が垣間見えるコレクションとなっています。ご期待ください。

 


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